師走になりました。しかし、丹波篠山では紅葉真っ盛りで周りの山々は「錦秋」です。地球温暖化の影響か冬が遠く、まだまだ秋の風情といった感じです。
先日、市民センターで開催された「ふくし用具展示体験会」に参加しました。介護の分野もIT化が進み、介護をする側もされる側も負担が少なくなるよう、便利な用具が開発されています。私が体験したのは座面が持ち上がり、立ち座りをサポートしてくれる椅子や、電動車いすで、利用者本位の仕様で非常に扱いやすいと思いました。
和寿園では入所者の徘徊による行方不明事故が稀に起こります。出入り口の施錠やセンサーの設置、防犯カメラでの録画もしていますが、いつの間にか出て行かれ、大騒動になることもあります。このような事故を防止するため「認知症徘徊検索GPS」なるものの説明を受けました。この機器は小さなマッチ箱くらいの大きさで、スマートフォンの位置検索機能を使い、地図上に本人の現在位置が表示されます。よく考えられているなと感じたのは、この機器を内蔵できる靴があり、通常の行動範囲を設定しておくとそのエリアから出た場合、メールで通知がされるとのことでした。
また、「おかえりQRシート」というものは、かばんや杖などにQRコードが付いたシールを貼っておき、迷子になった子どもや高齢者を発見された場合、スマホで照会すると家族に連絡が行くというシステムもありました。高齢者の一人暮らしが増えている昨今、家族の徘徊などでお困りの方がおられましたら、市役所のふくし相談窓口へお尋ね下さい。
最近ではコロナの罹患者も減っていますが、冬に向かうこれから、インフルエンザやノロウイルスのリスクが高まるため、引き続き感染対策を強化していきたいと考えています。ご利用者やご家族の皆様にはご理解とご協力を賜りますようお願い致します。
令和6年12月
理事長 山本喜代治
令和4年4月1日に、法人設立65年を迎えるにあたり、65年の歴史と伝統、さらに100年の大計を目指す和寿園の姿を広く地域に発信するためにロゴマークを作成しました。
ロゴマークに込めた思い
「TEAM CARE」を合言葉に和寿園が地域を支えていきたいという思いを西紀のイメージカラーである緑を使って表現しました。
右側の大きな木は、地域、住民やご利用者を表し、左の木は、法人をイメージしています。
木で表現したのは地域に根付くこと、成長し続けることををイメージしています。チームケアで利用者の満足を高め、和寿園が地域とともに発展していきたいという願いを込めています。
ひとの心に寄り添い、
地域の一員として福祉社会の発展に貢献します
1 信頼の確保に努めます
・ご利用者一人ひとりの命と尊厳を守り、その意向に沿って自立を支援すると
ともに、生きがいと安らぎのある生活を提供します。
・介護技術や接遇技術の向上に努め、最適な福祉サービスを実現します。
・関係法令の順守と経営情報の開示により、地域に開かれた法人経営を
行います。
2 協働の推進を目指します
・専門職の誇りとチームワークを大切にし、持てる能力が遺憾なく発揮できる
職場環境をつくります。
・コミュニケーションを密にし、活力と働きがいのある職場づくりに努めます。
・関係機関・団体、地域との結びつきを強め、相協力して地域の福祉力向上を
目指します。
3 責任の明確化を図ります
・福祉の心を持った優れた人財を育て、和寿園だからできる福祉サービスを
不断に追求します。
・健全かつ持続可能な経営のために、ガバナンスと財務規律の強化に努めます。
・地域の一員として、地域のための経営に徹し、公益事業や地域貢献活動に
積極的に取り組みます。
1 私たちは、人権とプライバシーを尊重し、利用者本位のサービスを
提供します。
2 私たちは、専門職としての役割と責任を胸に、絶えず技術の向上に
努めます。
3 私たちは、コミュニケーションを大切にし、最善のチームケアを進めます。
4 私たちは、常に笑顔を忘れず、活力と働きがいのある職場をつくります。
5 私たちは、和寿園の職員として、ルールを守り職務に誠実に取り組みます。