
当法人の健全経営につきましては、日頃からご利用者の皆様、ご家族の皆様をはじめ、地域や関係機関・団体の皆様方のご支援、ご協力をいただき、役職員一同厚く御礼申し上げます。
さて、令和2年の輝かしいスタートが切れたと思っていましたところ、中国発の新型コロナウイルスが瞬く間に世界中に蔓延して多数の死者、感染者を出し、1世紀前のスペイン風邪に匹敵する被害が出るのではと恐れられています。兵庫県内でも毎日のようにウイルス陽性者が判明していますが、幸いなことに4月1日現在、ここ丹波篠山市では出ていません。もちろん高齢者の福祉施設ですので、クラスター(感染者集団)を発生させないよう検温や手洗い、消毒の徹底、マスクの使用に加え、面会の制限を行っていますが、見えない敵に怯える日々が続いています。人類の危機ともいえる今こそ世界の英知を集め、連携して終息への道を目指してほしいと願うばかりです。
ところで、法人創設以来60数年を経過するなか、諸般の情勢変化に鑑み、この度、法人の理念、経営の基本方針及び職員行動指針を抜本的に改め、役職員一同気持ちも新たにそれぞれに与えられた職責を果たしていくこととしました。福祉の分野の課題は多く、一様ではありませんし、この度のコロナウイルス禍による経営・財務面への影響も現時点では推し量ることができません。相当厳しくなるものと覚悟しておく必要があります。それでも超高齢化が進む今、サービスの質と量を落とすことは許されないでしょう。当法人におきましても役職員一丸となった努力とともに、関係機関・団体との協働やご支援を糧に着実に歩み続けていく所存です。
今後とも引き続きご指導とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
理事長 薦野信(こものまこと)