10月です。丹波篠山の名産「丹波黒枝豆」や「山の芋」のシーズンになりました。コロナ禍以前に市内中心部で実施していた「味まつり」は大々的に行われないそうですが、宣伝をしなくてもこの時期には観光客が多数来られるため、分散化による混雑緩和というメリットがあるそうです。
養護老人ホーム和寿園は昭和32年に下板井地内に設立され、収容定員50名でスタートしました。その後、昭和58年に近畿自動車道舞鶴線(現在の舞鶴若狭道)の道路用地となり、約1キロ東に位置する高屋の東山に移転することになりました。当時この土地はなだらかな斜面の丘陵地であり、その高い部分を削って造成されたため用地が階段状になっています。
この場所に3つの居室棟があり、それぞれの棟を結ぶ廊下がスロープになっているため、日頃の生活において少し不便をきたしています。坂の斜度は12メートルに1メートル上がっており、避難誘導のスロープより緩やかです。しかしながら車椅子に乗って自分の力だけで上るのは難しく、また、下りるときもブレーキをかけないと危険を伴います。
建物は3棟とも南向きで、テラスハウスのように日当たりは良いのですが、最近では入居者の介護度も上がり、車いすの使用頻度も上がっていますので、職員の負担が増えている状況です。
人生において「三つの坂」すなわち「上り坂」、「下り坂」、そして「まさか」があると聞いたことがあります。高齢者にとっては「下り坂」ということになりますが、その斜度を出来るだけ緩く、平穏無事に日々を過ごすことができるような支援が求められます。
和寿園の周辺は北側に林があるだけで「まさか」というような水害など、大きな災害の可能性は少ない土地ですが、あらゆる事故を想定しながら、リハビリの一環としてこのスロープを利用するなど、マイナス面をプラスに考えていきたいものです。
令和6年10月
理事長 山本喜代治
令和4年4月1日に、法人設立65年を迎えるにあたり、65年の歴史と伝統、さらに100年の大計を目指す和寿園の姿を広く地域に発信するためにロゴマークを作成しました。
ロゴマークに込めた思い
「TEAM CARE」を合言葉に和寿園が地域を支えていきたいという思いを西紀のイメージカラーである緑を使って表現しました。
右側の大きな木は、地域、住民やご利用者を表し、左の木は、法人をイメージしています。
木で表現したのは地域に根付くこと、成長し続けることををイメージしています。チームケアで利用者の満足を高め、和寿園が地域とともに発展していきたいという願いを込めています。
ひとの心に寄り添い、
地域の一員として福祉社会の発展に貢献します
1 信頼の確保に努めます
・ご利用者一人ひとりの命と尊厳を守り、その意向に沿って自立を支援すると
ともに、生きがいと安らぎのある生活を提供します。
・介護技術や接遇技術の向上に努め、最適な福祉サービスを実現します。
・関係法令の順守と経営情報の開示により、地域に開かれた法人経営を
行います。
2 協働の推進を目指します
・専門職の誇りとチームワークを大切にし、持てる能力が遺憾なく発揮できる
職場環境をつくります。
・コミュニケーションを密にし、活力と働きがいのある職場づくりに努めます。
・関係機関・団体、地域との結びつきを強め、相協力して地域の福祉力向上を
目指します。
3 責任の明確化を図ります
・福祉の心を持った優れた人財を育て、和寿園だからできる福祉サービスを
不断に追求します。
・健全かつ持続可能な経営のために、ガバナンスと財務規律の強化に努めます。
・地域の一員として、地域のための経営に徹し、公益事業や地域貢献活動に
積極的に取り組みます。
1 私たちは、人権とプライバシーを尊重し、利用者本位のサービスを
提供します。
2 私たちは、専門職としての役割と責任を胸に、絶えず技術の向上に
努めます。
3 私たちは、コミュニケーションを大切にし、最善のチームケアを進めます。
4 私たちは、常に笑顔を忘れず、活力と働きがいのある職場をつくります。
5 私たちは、和寿園の職員として、ルールを守り職務に誠実に取り組みます。