
9月になりました。丹波地域では、美味しい新米や果物が出回り始めると観光シーズンに突入です。
先月、和寿園では「第三者委員会」を開催しました。この委員会は社会福祉事業に精通された三名の委員で構成され、運営状況を外部の目線で判断し、適切な指導・助言を頂くというものです。
通常は年一回の開催で、今回は事業概要と苦情事案の報告をさせていただきました。特に昨年度はコロナ禍が和寿園の経営にとって大きなマイナス要因となり、令和3年度と比較して収支が悪化したが、園を挙げてチームケアに努めていることの説明をさせていただきました。
委員の皆様からは、限られた人材のなかで適切なサービスが提供されていることの評価と、コロナの影響による減収対策を講ずるようとの意見を頂きました。
京セラの創業者、稲森和夫氏の著者「生き方」に「人間として正しいかどうか」を経営の哲学とされたとの記述がありました。すなわち、「嘘をつかない」、「人に迷惑を掛けない」、「正直である」、「欲張らない」ということを判断基準とし、事業を成功へ導かれたとのことで、これは多くの企業が参考にすべきことだと考えます。
和寿園が、福祉サービスを提供するうえで「人間として正しいかどうか」をその基準とした場合、必然的に利用者や入居者本位となり、個人の尊厳を保持するケアが展開できると思います。全職員がこのことを理解することにより第三者委員会にお諮りする事柄も減ってきます。良いスパイラルになるよう更に努力をしたいと考えています。
和寿園では、コロナが一段落した今、ボランティアをお招きした敬老会を計画しています。他のイベントについても通常開催を目指したプランを考えています。
ご利用者・ご家族様はもとより、関係機関・団体の皆様のご理解とご協力を引き続き賜りますよう、どうかよろしくお願い申し上げます。
令和5年9月
理事長 山本喜代治